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札幌市で50年続く老舗うどん店の夕張町への移転計画。
札幌中心部の高層ビルが立ち並ぶ土地を離れ、建主様が新天地に選んだ地は、
見上げずとも視界に広がる空、原生林、畑、雄大な山々...
北海道の美しさと厳しさが共存する場所でした。
「うどん」がもつ大衆性の表現。
そしてその普遍的な立場との差別化。
”土地に根差す土着的・素朴な佇まいで懐かしさを感じる空間” と、
”訪れる人に 期待 - 感動 - 余韻 を与える非日常的な空間”
この相反する事柄を約30坪の空間に創造しました。
アンカー 5
About us
アンカー 1
生活観に沿う
家に合わせて生活するのではなく
生活に沿った家づくりをすること。
その為にヒアリングは時間をかけ、
建主様のライフスタイルや価値観等について
理解を深めていくことから家づくりが始まります。
十分に理解を深めることで生活に沿ったプランの提案を、
また新たな可能性を付加することができると考えています。
建主様のご要望と、わたしたちの知識やアイディアを
図面や模型、イメージパース等を交えながら
何度も意見交換を繰り返し、擦り合わせ、
建主様と共に理想とする家のかたちをつくっていきます。
プランを気に入っていただけた場合は基本設計に入ります。
(設計からお引渡しまでの流れは Flow から確認できます。)
図面の作成・図面を基に概算金額の計算・法規チェック等。
そして、この基本設計に入る前に設計・監理契約を結びます。
その為意見交換・プランの提案の時点で
料金の発生はございません。
これからはじまる家づくりのパートナーとして、
信頼していただき、その上で契約に進むことができます。
アンカー 2
環境を読み解く
建築は気候・地形・その地の人々に影響を受け変化します。
それらを、わたしたちの視点を通し、
建築としての解を導き出すことが
わたしたちが考える設計の形です。
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北海道での生活には雪が付き物で、
雪をひとつ例として挙げます。
雪との付き合い方はとても重要です。
建物の寿命や、快適性に大きく影響する為、
多角的な検討と的確な選択が要求されます。
例えば、風向き。
山・海・平地の違いで風向きは全く違う。
昼夜の気温の変化でも変わる。
さらに周囲の建物状況によって
イレギュラーな風が生まれることも。
それらを統計データや経験、現地調査を基に
雪庇の位置を想定し屋根の勾配や形状を求めたり、
雪の吹き込みを考慮した玄関配置とする。
他にも屋根からの落雪はどの位置が良いかを考えるときは
出入口に干渉しない等の検討のほかに、
周囲状況から日が差す範囲を算出し、
そこに雪が落ちるよう屋根勾配を考えることで
雪が溶けやすくなるような計画ができる。
また、太陽高度が低い冬は
北側に日が差さないことが多いが、
雪は光を反射して拡散させる為、
雪を上手に使うことで北側からも
日の光を取り入れることができたりする。
様々な環境的要因と結び付けながら
雪をどのように扱うことが最良か判断する。
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このように、ひとつひとつ丁寧に環境を読み解くことで
欠点を補い、利点に転換することもできる。
心地の良い空間づくりをする上で不可欠な作業です。
日中は海から陸へ風が吹く
夜間は陸から海へ
吹上
吹きおろし
剥離流
アンカー 3
風土に寄り添う
風土や文化・歴史が建築をつくり、
建築が風景をつくる。
土地が積み重ねてきたものを引き継ぎ
北海道の雄大な自然に
住宅地に
人や車が行き交う市街地の中に
建築を落とし込む。
風景に調和し寄り添うようなもの、
擬態し溶け込むもの、
アクセントを与える象徴的なもの ...
このような建築としての立ち振る舞いは
建主様の価値観・建物の用途等に大きく影響します。
その中でひとつ、必ず前提として考えていることは、
建築が風景や街並み形成の一端を担っているということ。
そして、その責任はつくり手にあることを常に心に留め、
建築をつくっていきたいと考えます。
空も地平線もどこまでも続く
風景の中にポツリと立つ
どこかもの淋しさを感じる佇まい。
おおらかだが厳しくもある
北海道の土地で耐え抜く
小さくて力強い建築。
住宅群の中に建つ洋菓子店は
控えめなファサードが周囲に溶け込む。
ナチュラルな色合いの三角屋根、
道南杉の外壁、小さな庭の緑、
強く主張することはないが目を引き、
訪れる人に期待と親しみを与える建築。
札幌市街地、中心部から少し外れた地区。
JR駅に郵便局、ショッピングモールやマンション、
病院、事務所、倉庫、高架下の飲食店...
雑多で、故に寛容なその土地に建つオフィスビルがある。
外壁は全面にトド松が張られ、規則的なリブが
ダイナミックでリズミカルなファサードを成している。
天然素材の持つ視覚効果が人々の緊張感を和らげる。
街並みにアクセントを加える建築。
アンカー 4
建築の寿命
竣工時が建築にとっての最盛期ではなく
施主様の生活が建物に表情を与え
年を重ねるほどに味わいが深くなる。
そんな、経年変化を楽しむ建築を目指します。
かつ、建物の性能(断熱・気密・通気)を
落とすことなく持続させ続けるよう、
設計段階では長寿命な建築とする為、
多角的検討を行い、最良な提案を追求します。
竣工、お引渡しを終えた後は、
半年・1年・2年・5年・10年と定期点検を行います。
(定期点検だけでなくご相談は常に承っております。)
わたしたちの仕事は建物の完成が終わりではありません。
その先の何年後も建築のカウンセラーとして
お付き合いをさせていただく事になります。
建築が永く美しく年を重ねることができるよう
お手伝いさせて下さい。
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